私自身が機能性胃腸障害(機能性ディスペプシア)を患った際に、鍼治療の経験やリフレクソロジーの勉強を経て、実際に効果のあったツボを厳選していくつかご紹介します。
今でも、胃もたれや胃の不調を感じる時は活用しています。ぜひご覧ください。
胃もたれ・消化不良の原因
胃もたれ・消化不良の原因
通常、食べたものは胃腸の運動や胃酸・消化酵素等によって消化・吸収されやすい形になりますが、身体的な疾患のあるなしに関わらず、胃腸の働きが低下して膨満感・胸焼け・吐き気・食欲不振などの症状が現れる、消化不良を起こすことがあります。
考えられる原因は、
・食べ過ぎ、飲み過ぎ
・刺激の強い食べ物を食べた
・過労やストレス
・胃の病気
などが挙げられます。
これらの症状が続くと胃の粘膜が弱り、炎症が繰り返されて治りにくい状態=慢性的な消化不良に繋がることも多くあります。
また、考えられる原因の中でも、「過労やストレス」は、胃に直接の負荷がかかっていないにも関わらず(食べ物や飲み物等で胃の中を直接荒らしているわけではない)、胃腸に影響をきたしてしまいます。
ストレスと胃腸
過労やストレスは、どうして胃腸に影響を与えるのでしょうか?
こちらの記事でも、ストレスについて少し触れているのですが、ストレスとなる「快」や「不快」の刺激は主に「脳の視床下部」で感じ取っています。
人間にとって必要な程度(日常生活で感じる程度)のストレスに関しては、この視床下部というところで上手く調整して、健康を一定に保てるような仕組みになっているのですが、過度なストレスや長期的にストレスを感じてしまうと、そのバランスが崩れてしまう原因となります。
ストレスを感じる視床下部の主な役割は、①自律神経、②内分泌系(ホルモンバランス)、③免疫系のコントロールとなり、①自律神経=内蔵機能と深く関わっています。
自律神経は、自分で意識してコントロールできない身体の各部分(心臓の動きや肺・消化活動等)を調整してくれています。
胃腸などの消化器系は、自律神経によってコントロールされているのですね。
そのため、胃腸の調子が悪い時は、ストレス等によって自律神経の調整が乱れてしまっていて身体に表れていることも多く、ツボを押す際も、胃腸に直結するツボのほか、自律神経のツボも併せて押すと効果的です。
胃腸の不調におすすめのツボ
お腹のツボ
おへそを中心として、みぞおちから下腹部まで、ツボがたくさんあります。
それぞれ胃腸の消化機能促進や自律神経に働きかけ、気の回りを整える効果の期待できるツボが密集しているので、おへそ周辺を触って硬くなっている場所をほぐせばOKです。(硬くなっている場所=調整が乱れている場所となります)
下記に一例をご紹介します。
ツボが見つかったら、1回10秒くらい押して離すことを10回繰り返してみると良いかと思います。
〈中脘(ちゅうかん)〉
おへそから指幅5本分の位置。
消化機能の促進、胃のつかえ改善。
〈水分(すいぶん)〉
おへそから指幅1本分の位置。
身体の中の余分な水を身体の外に排出する効果。
〈大巨(だいこ)〉
おへそから指2〜3本分下の、左右に指3本分ずつ離れた位置。
大腸の動き促進。慢性的な便秘にも効果あり。
〈関元(かんげん)〉
おへそから指4本分下がった位置。
情緒不安定や、女性特有のトラブルにも。
〈盲兪(こうゆ)〉
おへその左右に、指幅半分くらい外側の位置。
緊張状態だと固くなる。気力回復に効果的。
〈気海(きかい)〉
おへそから指2本分下の位置。
全身の気の回りを整える。
手・腕のツボ
〈労宮(ろうきゅう)〉
手を握ったときの手のひらについた人差し指と中指の間の位置。
精神を司るツボで、全身が緊張している時に押すとリラックス効果が期待できる。
〈合谷(ごうこく)〉
親指の骨と人差し指の骨の間にあるくぼみ。
肺や大腸と密接な繋がりがあり、身体のエネルギーが溜まっていると言われる。
ストレスに効果的。
〈内関(ないかん)〉※イラスト⑤
手首から指3本分下がった位置。
自律神経の調整に効果的で、胃の不快感や不眠、不安感の解消に。
〈間使(かんし)〉※イラスト④
手首から指4本分下がった位置。
腸の動きを活発化させる効果。
※この④・⑤のツボは個人的に結構効果があったので、よく押していました
〈曲池(きょくち)〉※イラスト⑥
肘を曲げたときにできるシワの外側に位置。
下痢や便秘などの消化器系の症状改善、自然治癒力を高める。
足・足裏のツボ
〈太衝(たいしょう)〉※イラスト①
足の甲の親指と人差し指の骨の間を足首の方に辿っていったくぼみ。
自律神経を整え、胃腸の働きを改善する効果。
〈湧泉(ゆうせん)〉※イラスト③
土踏まずの上の方の中央、足の指を曲げた時にへこむ位置。
身体のだるさや疲れやすさの解消、イライラや不安感を落ち着かせる。
〈胃腸の反射区(ツボ)〉
胃:土踏まずの上部分。
小腸・大腸:下の囲っている部分。
胃腸の反射区となるので、ツボを押すと胃腸の機能改善・消化促進効果が期待できる。
※厳密にいうと左右で腸の反射区は形が少し変わりますが、イラストはわかりやすく左右同じになっています
〈足三里(あしさんり)〉※イラスト③
膝のお皿から指4本分下の左右それぞれ外側に位置。
胃腸の調子を整える働きがあり、消化・吸収・排泄の全てのバランスを整える。
〈太渓(たいけい)〉
内くるぶしとアキレス腱の間に位置。
泌尿器系の機能改善・気の回り改善。
どのくらいの頻度で押せばいい?押し方のポイント
ご紹介したツボは、実際にどのくらいの頻度で押せば良いでしょうか。
●手やツボ押し道具を用いて押す場合
特に決まったルールなどはありませんが、私自身は実際に消化不良や胃もたれが気になる時に都度押すことと、食前・食後の胃の運動を活発化したい時や、夜のリラックスタイムに刺激することが多かったです。
1回10秒程度刺激して、5〜10回程繰り返しました。
特に硬い部分は力を入れてほぐすようにしました。
足の裏も同様に様子を見ながら押していましたが、アロマオイルを付けて押すと押しやすく、アロマ(精油)の相乗効果もあり30分〜1時間後くらいに効果が現れやすかったです。
もちろんアロマの入っていないお手持ちのクリームを使うのも良いと思います。
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●ツボ押しシールを活用する場合
手で押さなくとも、ツボ押しシールを貼っていれば寝ている間や日中仕事など、他のことをしている間に刺激を与えることができます。
鍼治療に行った際に、帰りに貼っていただけるところもありますが、ネットやお店でも簡単に手に入ります。
手で押すよりも刺激は少なく、効いているのか心配になるかもしれませんが、実際に貼って1日程経った後にシールを剥がすと、その部分が赤くなっていたりすることもあります。
弱い力でも、長時間働きかけてくれるので、慢性的に気になる部位におすすめです。
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まとめ
ご紹介したツボは、私自身が機能性ディスペプシアで苦しんでいた時に、鍼治療の経験やリフレクソロジーの勉強を経て効果を実感できたものを厳選しました。
1番即効性があったのは、やはりプロの手による鍼治療や、アロマセラピストによるリフレクソロジーでの指圧でしたが、それは押すこと自体に効果があるということの裏付けとなります。
日々、自分自身で押すことによって症状改善することも多々あったので、ぜひ情報がお役に立てれば幸いです。
機能性胃腸障害(機能性ディスペプシア)の体験談は下記からご覧いただけます。
機能性胃腸障害体験談①〜わたしの初期症状〜
機能性胃腸障害体験談②〜心療内科に行った〜
機能性胃腸障害体験談③〜機能性胃腸障害外来を発見〜
機能性胃腸障害体験談④〜症状改善と完治〜
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