妊娠すると、お腹が大きくなり皮膚が伸びることはもちろん、ホルモンバランスの変化等により、身体全身の乾燥に悩まされる方も多いと思います。
また、妊娠線やむくみ・腰痛など、出産までトラブルは絶えません。
この記事では、そんな妊婦さん(妊娠中期以降推奨)におすすめな植物油や精油、アロマレシピをまとめました。
なお注意点として、妊娠中は日々気分や体調も変わりやすく、妊娠初期・中期・後期のタイミングによっても注意が必要なアロマもありますので、こちらの記事も併せてご参考ください。
→妊娠中にOKな精油って?
妊娠中におすすめの植物油・精油
妊娠中におすすめの植物油(キャリアオイル)
※植物油(キャリアオイル)って何?と思われる方は、こちらの記事をご覧ください🌟
妊娠中におすすめなオイルを、以下の特徴から選びました。
・皮膚軟化作用があること
・保湿力に優れていること
・肌に馴染みやすく、伸びやすいこと
お腹が大きくなるにつれて皮膚が引っ張られるので、「皮膚を柔らかくして」「保湿」できると妊娠線や、乾燥肌などのトラブル防止に役立つと思います。
マカデミアナッツ油
原料植物名:マカデミアナッツ
抽出部位:種子
主な成分:オレイン酸55〜65%、パルミトレイン酸20〜25%
特徴:ビタミンや栄養が豊富で、皮膚を柔らかくする作用が期待できる。乾燥肌・老化肌におすすめ。
※ナッツアレルギーの方は注意
スイートアーモンド油
原料植物名:スイートアーモンド
抽出部位:種子
主な成分:オレイン酸60〜70%
特徴:粘性もあるが、比較的サラッとして使いやすい。浸透性も良く、お子様〜大人までどんな肌質にも合いやすい。
※ナッツアレルギーの方は注意
ホホバ油
原料植物名:ホホバ
抽出部位:種子
特徴:粘性があり、保湿力に優れている。皮膚刺激性も少ないため、様々な用途で使用される。
サンフラワー油(ひまわり種子油)
原料植物名:ひまわり
抽出部位:種子
主な成分:リノール酸70%
特徴: サラッとしていて伸びやすく、皮膚を柔らかくする作用が期待できる。
妊娠中におすすめのアロマ(精油)
キャリアオイル単体での使用ももちろん問題ありませんが、精油やエキスをブレンドしたものを使用されることにより、より効果を感じやすくなります。
※妊娠初期は身体の変化が著しく不安定なため、妊娠中期以降のご使用をおすすめします
なお、アロマの身体への働き方や仕組みについてはこちらの記事をご覧ください。
フランキンセンス
原料植物名:ニュウコウジュ
学名:Boswellia zarteri / Boswellia thurifera
抽出部位:樹脂
香り:ウッディな濃厚さの中にフローラル感も持ち合わせる、奥深く上品な香り
ノート:ベース
効果効能:鎮静、呼吸器系の不調改善、皮膚の再生・収斂・シワやたるみに
ネロリ
原料植物名:ビターオレンジ
学名:Citrus aurantium
抽出部位:花
香り:甘くて濃厚さも感じられる、華やかな香り
ノート:ミドル
効果効能:不安鎮静、安眠、皮膚の再生・シワやたるみに
真正ラベンダー
原料植物名:ラベンダー
学名:Lavandula angustifolia / Lavandula officinalis
抽出部位:花と葉
香り:すっきりとしたフローラル感
ノート:ミドル
効果効能:抗菌、抗ウイルス、鎮静、リラックス、免疫力アップ
マンダリン
原料植物名:マンダリンオレンジ/タンジェリンオレンジ
学名:Citrus reticulata
抽出部位:果皮
香り:柑橘系の爽やかな香りに甘みと若干のえぐみを感じる
ノート:トップ
効果効能:リラックス、安眠、便秘改善
ローマンカモミール
原料植物名:ローマンカモミール
学名:Chamaemelum nobile / Anthemis nobils
抽出部位:花
香り:甘いりんごのようなフルーティな香り
ノート:ミドル
効果効能:不安鎮静、リラックス、安眠、鎮痛、傷の治癒
サイプレス
原料植物名:サイプレス/イトスギ
学名:Cupressus sempervirens
抽出部位:枝葉と果実
香り:ウッディでスパイシーな奥深い香り
ノート:ミドル
効果効能:浮腫改善、収斂、鎮静、デオドラント、浄化
※エストロゲン様作用のあるセドロールを微量含むため、妊娠中期以降の部分使用に留める。
グレープフルーツ
原料植物名:グレープフルーツ
学名:Citrus paradisi
抽出部位:果皮
香り:フルーティでフレッシュな香り
ノート:トップ
効果効能:抑うつ、ストレス解消、リラックス、吐き気や嘔吐に
ローズウッド
原料植物名:ローズウッド/シタン
学名:Anita rosaeodora
抽出部位:葉
香り:ウッディな香りをベースに、甘いフローラル感も感じる
ノート:ミドル
効果効能:リラックス、抗炎症、皮膚の細胞の活性化
妊娠中におすすめの植物エキス
精油だけでなく、植物エキスの中でもおすすめのものをご紹介します。
※ハーブティーとして飲用することのある植物ですが、今回はエキスとして外用で使った場合の効能を記載しています。
飲用(ハーブティー)では効果が異なり、妊娠中にはおすすめできませんのでご注意ください。
カレンドラエキス
原料植物名:トウキンセンカ
学名:Calendula officinalis
抽出部位:花
効果効能:皮膚や粘膜の修復・保護。傷やただれの治癒。
アルニカエキス
原料植物名:アルニカ/セイヨウウサギギク
学名:Arnica Montana
抽出部位:花
効果効能:筋肉痛の緩和、炎症を抑える作用。
セントジョーンズワートエキス
原料植物名:コモンセントジョーンズワート/セイヨウオトギリソウ
学名:Hypericum perforatum
抽出部位:花・葉・茎
効果効能:傷や火傷の治療、神経痛、高保湿、皮膚の色素沈着の改善。
妊娠中におすすめのアロマレシピ
それでは、ご自宅でもできる妊娠中のトラブルケアにおすすめなアロマレシピをご紹介します。
妊娠線ケア
●アロマレシピ
〈キャリアオイル〉
マカデミアナッツオイル 15ml ※オイルの種類はお好みで
〈精油〉
ネロリorフランキンセンス 1滴
マンダリン 1滴
*肌の軟化、皮膚の再生、リラックス効果が期待できる
●作り方
①キャリアオイルをビーカーなどの容器に入れる。
②精油をレシピ分垂らす。
③少し振って精油が溶けたら、使用する。
※残る分は遮光瓶などの保存容器に移す。
●使い方
お風呂上がりなど、清潔な状態のお腹に塗布し、優しく伸ばす。
※カレンドラなどの植物エキスを入れる場合は、ベースをキャリアオイルの代わりにクリームにしていただくと良いです
会陰ケア
●アロマレシピ
〈キャリアオイル〉
スイートアーモンドオイル 15ml ※オイルの種類はお好みで
〈精油〉
真正ラベンダー 1滴
ネロリ 1滴
*肌の軟化、抗菌、皮膚の再生効果が期待できる
●作り方
①キャリアオイルをビーカーなどの容器に入れる。
②精油をレシピ分垂らす。
③少し振って精油が溶けたら、使用する。
※残る分は遮光瓶などの保存容器に移す。
●使い方
お風呂上がりなど、清潔な状態の会陰に塗布し優しく伸ばす。
会陰が固い方は無理のない範囲でマッサージもおすすめです。
→親指を膣のふちに置いて、人差し指と中指で挟んで優しく伸ばすようにマッサージ。
むくみケア
●アロマレシピ
〈キャリアオイル〉
お好きなキャリアオイル 15ml
〈精油〉
サイプレス 1滴
グレープフルーツ 2滴
*うっ滞除去、むくみケア、リラックス効果が期待できる
●作り方
①キャリアオイルをビーカーなどの容器に入れる。
②精油をレシピ分垂らす。
③少し振って精油が溶けたら、使用する。
※残る分は遮光瓶などの保存容器に移す。
●使い方
むくみが気になる部分に塗布し、下から上に優しくマッサージする。
腰痛ケア
●アロマレシピ
〈キャリアオイル〉
お好きなキャリアオイル 15ml
〈精油〉
ローマンカモミールorサイプレス 1滴
真正ラベンダー 2滴
*鎮痛、鎮静、リラックス効果が期待できる
●作り方
①キャリアオイルをビーカーなどの容器に入れる。
②精油をレシピ分垂らす。
③少し振って精油が溶けたら、使用する。
※残る分は遮光瓶などの保存容器に移す。
●使い方
痛みが気になる部分を中心に、オイルを塗布して優しくマッサージする。
静脈瘤ケア
●アロマレシピ
〈キャリアオイル〉
お好きなキャリアオイル 15ml
〈精油〉
サイプレス 2滴
フランキンセンス 1滴
*うっ滞除去、むくみケア、皮膚の治癒効果が期待できる
●作り方
①キャリアオイルをビーカーなどの容器に入れる。
②精油をレシピ分垂らす。
③少し振って精油が溶けたら、使用する。
※残る分は遮光瓶などの保存容器に移す。
●使い方
気になる部分に塗布する。
※静脈瘤がある部分はマッサージせずに、塗布するだけに留める。
まとめ・購入できるおすすめサイト
いかがでしたでしょうか。
妊娠中は様々なトラブルに悩まされると思いますが、ご自身の体調をみて、無理のない範囲でぜひアロマを取り入れてみてください。
トラブル改善だけでなく、少しでもリラックスした気持ちで過ごすことができますように。
普段購入しているおすすめのお店のリンクも貼りますので、宜しければ参考にしてみてください♪
なお、アロマ商品を購入する際の注意点をまとめた記事がありますので、精油選びのポイントはこちらの記事を併せてご覧ください♪
●マカデミアナッツ油
●スイートアーモンドオイル
●カレンドゥラエキス
●アルニカエキス
●フランキンセンス精油
●ラベンダー精油
●サイプレス精油
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